「ゴルフスクール」を選ぶ際にチェックすべきポイントをご説明します。想定している対象者は「初心者」です。「ゴルフの初心者」はもちろん、ゴルフ歴は長いが「ゴルフスクールは初めて」という方にも参考にしていただけると思います。
また当記事で想定しているのは、コーチが店舗に常駐している、いわゆる「スクール」です。
じつは当サイトの他の記事では、レッスンの受講が可能な「練習施設」についても「スクール」としてご紹介しています。しかしこれらは初心者向けではない可能性が高いと考えるため、当記事では「スクール」を念頭に置いて説明します。
またゴルフスクールは「インドア」と「アウトドア」に大別されますが、本記事では「インドア」のスクールについて説明します。天候に左右されないことのメリットは想像以上に大きいと考えるので、当サイトではインドア施設に限定してご紹介しています。
【結論】ゴルフスクールを選ぶ際の5つのチェックポイント
N. | 項目 | ポイント |
1 | 店舗 | 立地、相互利用 |
2 | 設備 | 打席、機材 |
3 | レッスン | 形式、予約 |
4 | 練習 | 条件、予約 |
5 | 料金 | 総額、プラン、 キャンペーン |
+α | その他 |
※細かいポイントはいろいろありますが、大別すると「5項目+α」です。
1.店舗

「店舗」に関するチェックポイントは3つです。
- 立地:(ご自身にとって)通いやすい場所にあるかを確認しましょう
- スペックの違い:店舗ごとの違い(設備、営業時間、料金など)を確認しましょう
- 相互利用:相互利用の制度について理解しておきましょう
1)立地
ゴルフスクールを選ぶときに、「最優先」で考えるべきなのは店舗の「立地」です。どんなに人気のスクールであったとしても、通うことができなければ意味がありません。
日本国内にはおよそ2,500~3,000店のゴルフスクールがあるとされていますが、そのうちの半数弱は首都圏に集中しています。関西は2割弱です。つまり全国的に見ると偏りがあるということです。
したがってご自身がお住まいの地域により、選ぶプロセスが変わります。
- 大都市圏の方:「気になるスクールを見つける」→「近隣の店舗を探す」
- 地方の方:「近隣の店舗を探す」→「その中から気になるスクールを選ぶ」
とにかく「通いやすい場所にある」店舗を選ぶことが重要です。大都市圏の方は自宅か勤務先のどちらかに近い店舗を探すことになると思います。主に「仕事帰りに通いたい」のか、それとも「休日にまとめて取り組みたい」のか、ご自身のライフスタイルと相談しながら決めるとよいでしょう。
2)スペックの違い
複数の店舗を運営するスクールであっても、すべての店舗の「スペック(仕様)」が同じとは限りません。「(店内の)設備」「営業時間」「料金」などで、店舗ごとに「違い」があるケースは珍しくありません。
- (店内の)設備:次章「2.設備」でご説明します
- 営業時間:特に「24時間営業」の店舗を希望する場合は、対象店舗をしっかり確認しておきましょう。(※全店舗24時間営業のスクールもあります)
- 料金:次項「3)相互利用」でご説明します
3)相互利用
ゴルフスクールに入会すると、手続きをした店舗がご自身の「所属店舗」となります。複数の店舗を運営するスクールで、所属店舗とは別の店舗を利用することを「相互利用」と呼びます。この相互利用にはスクールによって3つのタイプがあります。
- 無条件で相互利用可能
- 別途料金を支払えば相互利用可能
- 相互利用不可
「相互利用」ができると何かと便利です。平日は職場近く、休日は自宅近くの店舗を利用することができます。また出張が多い方にとっても便利なサービスです。
「相互利用」制度を利用する際、月額制のスクールでは、店舗によって料金が異なる場合があるので、注意が必要です。「都心の勤務地」近くの店舗の方が「郊外の自宅」近くの店舗よりも「高額」であるのが普通です。
そのため、仕事帰りにレッスンを受ける予定であっても「勤務地近くの店舗の料金」「(相互利用のための)別途料金」「自宅近くの店舗の料金」の3つを比較・検討して「所属店舗」を決めることをおすすめします。
「都心の勤務地近く」の店舗で入会するよりも、「自宅近く」の店舗で入会し、相互利用のための別途料金を支払って「勤務地近く」の店舗を利用する方が、料金が低く抑えられる事例も実際にあります。
2.設備


「設備」に関するチェックポイントは3つです。
- 打席の形式:「オープン打席」か「個室」か確認しましょう
- 打席数:レッスン形式が「少人数制」の場合には特に重要です
- 機材:スイング撮影のビデオ機材、打球の計測機器などの有無や機種を確認しましょう
1)打席の形式
隣の人が何をしているのか丸わかりなのが「オープン打席」です。一方「個室」には「半個室」と「完全個室」とがあります。
打席の形式はレッスン形式と密接に関わっていて、多少の例外はあるものの、一般的には「オープン打席」=「少人数制レッスン」、「個室」=「マンツーマンレッスン」と覚えておくとよいでしょう。
つまり「打席の形式」は「レッスン形式」を選択すると、ほぼ自動的に決まります。チェックしておくべきなのは、打席の「雰囲気」です。公式サイトで見た時に、思ったよりも「暗い」とか「狭い」などの違和感を感じるようであれば、そのスクールは候補から外すべきでしょう。
2)打席数
レッスン形式が「少人数制」のスクールの場合、「打席数」は重要です。「少人数制」とは一人のコーチが数名の受講生に対して同時に指導を行うレッスン形式のことです。生徒の打席を順に周り、指導を行なった後、次の生徒の指導に移り、それを時間内に繰り返します。他の生徒はその間、自身の課題に取り組みます(練習します)。
レッスン時にコーチが何名の生徒を受け持つのかは、店舗の「打席数」にほぼ直結します(あとは予約状況も関係します)。7打席の店舗では最大7人ですし、2打席の店舗では最大2人です。
一般的に打席数は2~8打席前後の店舗が多いようです。同時に8名で受講する場合は、一コマ50分とすると、一人あたりにかけられる時間は6分程度という計算になります。
なるべく打席数の少ない店舗に通う方が、レッスンで見てもらえる時間が多くなり、コスパが良いです。しかし打席数が極端に少ないと、予約が取りにくくなる確率が上がります。
各校とも5~7打席くらいの店舗が多いのは、「レッスンの満足度」と「予約の難易度」とのバランスが取れているのも理由の一つではないかと考えられます。
ちなみに都内にお住まいの方であれば、どこかのスクールの店舗が毎月のように新規オープンしていますので、それがご自身の生活圏内であれば、会員の少ないうちに集中的に通ってしまうというのも一つの方策です。
3)機材
インドアスクールの場合、アウトドアの練習場などとは異なり、打球の軌道を確認することができません。そのため専用の計測機器を使って打球をデータ化し、それを基にしてレッスンや練習を行う方式が主流となっています。
これらの機材もスクールによっては、店舗ごと、あるいは打席ごとに異なる機種が導入されているケースがあります。どのメーカーのどの機種にはどんな特徴があるのかといった詳細レベルまで事前に確認する必要はありませんが、特に店舗の相互利用を予定している方は、同じ機種が使えるのかどうかだけは最低限確認しておくことをおすすめします。
ちなみにこうした計測機材を一切導入していないスクールも存在します。打球に気を取られることなく、自身の身体の状態や感覚に、より意識を向けてほしいからという理由のようです。ご自身に合ったレッスンはどちらなのか、体験レッスンなどの機会を活用して見極めたいものです。
3.レッスン

最も大事なポイントは「レッスン」です。「スクール」ですから。「レッスン」に関するチェックポイントは3つです。
- レッスン形式:「マンツーマン」か「少人数制」か確認しましょう
- ラウンドレッスン:特色を確認しましょう
- 予約:予約の取りやすさを確認しましょう
1)レッスン形式
「レッスン形式」はゴルフスクールを選ぶ際の最も重要なポイントです。主に「マンツーマン」と「少人数制」の2つがあります。
- マンツーマン:「一人のコーチ」が「一人の生徒」を指導するレッスン形式
- 少人数制:「一人のコーチ」が同時に「複数の生徒」を指導するレッスン形式
「マンツーマン」はコーチを独り占めできるので、密度の濃いレッスンになるのが最大のメリットです。レッスンは、新しいことを教わる「講義」的な時間と、教えられたことを実際にやってみる「実技」的な時間から成り立っています。(他には前回の「復習」の時間もあります)。
マンツーマンの場合には、「実技」をすべてコーチがチェックしてくれて、アドバイスしてもらえます。この状況は上達するうえで非常に有利です。疑問点をすぐに解決できるのも大きいです。
特に毎回同じコーチに担当してもらえる「専属」の場合には、その傾向が強くなります。デメリットは料金が高額な点です。
それに対して「少人数制」はリーズナブルなのが最大のメリットです。また一人のコーチが同時に複数の生徒を担当するので、マンツーマンと比べると実質の指導時間は短くなり「自主練習」の要素が強くなります。
ちなみにレッスン形式に関しては、以下のようなクチコミもありました。
「レッスン中、ずっと付きっきりで見られるのは苦手なので少人数制のスクールを選んだ。」
「少人数制を選んだが、コーチが気の合う人に多くの時間を割いて不公平と感じる。」
それぞれのメリットとデメリットを把握した上で決めていただければ、後悔する確率は低く抑えられるのではないかと思います。
2)ラウンドレッスン
「ラウンドレッスン」とは実際のゴルフコースに場所を移してより実践的なレッスンを受けられるプログラムのことです。「コースレッスン」と呼ぶスクールもあります。
「ラウンドレッスン」に取り組む姿勢は各スクールによって異なりますので、どの程度、力を入れているのか公式サイトでチェックしておくことをおすすめします。
他の会員と交流できる貴重な機会でもありますので、ゴルフ友達を見つけることもスクールに通う目的の一つだという方は、特に念入りにチェックしておいた方がよいでしょう。
またラウンドレッスンに関しては、そのスクールの会員でなくとも参加できる場合があります。ご自身が通いたいスクールにラウンドレッスンのプログラムがない場合には、他のスクールのラウンドレッスンと併用するのも一つの案です。
3)予約
「予約の取りやすさ」も重要なポイントです。利用したい「店舗」「曜日」「時間帯」を「仮決め」しておいて、入会前に「電話で」問い合わせるのが最も確実です。またネットのクチコミも参考になる場合があります。
※補足1-「カリキュラム」について
「レッスン」に関しては「カリキュラム(プログラム)」も重要なポイントです。重要ではありますが、公式サイトで軽くチェックして「理屈」に「納得」できればそれで十分です。
理由は二つあります。
「カリキュラム(プログラム)」は体験レッスンの時に洗い出された「課題」と本人の「希望や目標」とのギャップを埋めていけるように組まれます。(例「まったくの未経験だが3か月後の取引先とのコンペで迷惑をかけない程度に上達したい」等)。そしてスクール側から提示された「カリキュラム」は基本的にそのまま受け入れるしかありません。そのまま受け入れるしかないものを事前に細かく調べるのは非効率的です。これが一つ目の理由です。
また、ゴルフは長い歴史があり、人気の高いスポーツです。そのため初心者が上達する方法はある程度確立されています。具体的には「ショートアイアンとパッティングの練習から始めて、スイングの精度を高めるためにひたすら反復練習を繰り返す」しかないのです。
あとはスクールによってこの「基本」につけられた「色」が多少変わるだけです。「色」とは「ハーフスイングを重視する」とか「上級者との差を数値で把握する」とか「身体で感じる感覚を重視する」といったことです。
間違っても「ゴルフの魅力はかっ飛ばすことです。ドライバーで当たるようになれば他のクラブをマスターするのは簡単です」などと主張して初心者にドライバーの練習から始めさせるスクールなど存在しません。
つまり実績あるスクールのカリキュラムであれば、どれを選んでも(特に初心者のうちは)上達することは十分可能なのです。これが、カリキュラムに関しては軽くチェックすれば十分な理由の二つ目です。
※補足2-「コーチ」について
「コーチ」も重要なポイントです。しかし自分にぴったり合ったコーチをこちら側から選ぶことは、ほとんどの場合できません。
ですので、コーチに関しては「問題のある」コーチに当たってしまう確率を少しでも低くすることを念頭に置いて情報収集に励みましょう。
具体的には「クチコミ」をチェックするのが一番です。レッスンの受講生がスクールに対して抱く不満の中で、最も件数が多く、かつ深刻そうなのが「コーチに対する不満」です。クチコミを調べる際には、特にコーチについて言及した投稿は欠かさずチェックしておくことをおすすめします。
あとは「〇〇(スクール名)+求人」「〇〇+採用」といったキーワードで検索して、コーチの求人情報をチェックするのも一つの手です。求人情報を確認することでコーチの「待遇」「労働環境」「研修プログラム」などを確認することができる場合があります。一般的な話として、これらの「条件」が好条件であればあるほど「問題のある」コーチが在籍している確率は低くなります。
他には「フランチャイズ」を展開しているスクールの場合には、FC本部の「募集ページ」に目を通しておくとスクール選びの参考になる情報が見つかることがあります。
※補足3-「レッスン」の種類
ゴルフの「レッスン」には2種類あります。「上達するため」のレッスンと「調子を維持するため」のレッスンです。
初心者が選ぶべきなのはもちろん「上達するため」のレッスンです。
一方で、ゴルフ上達のために利用する施設は「スクール」と「練習場」に大別されます。レッスン主体なのが「スクール」で、練習主体なのが「練習場」です。ただ大半の練習場でレッスンの受講が可能なため、この区分はかなり「あいまい」かもしれません。
そして「練習場」のレッスンは「調子を維持するため」のレッスンが多い傾向があります。またフリーのコーチと契約している場合が多いため、レッスンの質はコーチ個人の資質に大きく左右されます。
もちろん練習場であっても「上達するため」の質の高いレッスンを提供している施設も存在します。
公式サイトをチェックしていると、レッスンの受講が可能なことをアピールしている練習場をよく見かけます。しかしそのレッスンの内容について詳細に記載されている例はほとんど見当たりません。
初心者のうちは「初心者歓迎」「初心者の会員が多い」等をアピールしたスクールの中から選ぶことをおすすめします。
4.自主練習

「自主練習」に関するチェックポイントは2つです。
- 条件:利用の可否と、可能な場合にはその条件を確認しましょう
- 予約:予約の取りやすさを確認しましょう
1)条件
スクールに通うといっても朝から晩まで一日中レッスンを受けるわけではありません。上達のためには「自主練習」が欠かせません。
そしてゴルフを始めて意外に困ることの一つが、練習スペースを確保することです。クラブを使って周りを気にせず安心して素振りができる場所というのは想像以上に少ないものです。公園や河川敷など、不特定多数の人々が自由に出入りできるスペースの利用はほぼ不可能だと考えてください。そのためレッスンを受講する施設で自主練習できると非常に便利です。
自主練習に関しては大半のスクールが利用を許可しています。あとはスクールによって「1日1コマまで」あるいは「空きがあれば」等の「条件」が設けられている場合が多いので、詳細を確認しておきましょう。
一方で利用不可の場合には「打ちっ放し」の練習場などを見つけ、スクールとは別に通う必要が出てきます。
2)予約
「レッスン」と同様に「自主練習」に関しても「予約の取りやすさ」は重要です。こちらも「電話で」問い合わせてみましょう。
5.料金

「料金」に関するチェックポイントは4つです。
- 店舗ごとの違い:「1.店舗」の章をご覧ください
- 総額:結局「全部で」いくらかかるのか把握しましょう
- プラン:どんなプランがあるのか確認しましょう
- キャンペーン:定期的にチェックしましょう
1)店舗ごとの違い
スクールによっては月額料金が店舗ごとに異なる場合があります。詳しくは「1.店舗」の章をご覧ください。
2)総額
料金に関しては「全部で」いくらかかるのか、把握しておくことが重要です。
一つめの注意点は「最低利用期間」の有無です。スクールの料金体系は「一括払い」と毎月支払う「月額制」とに大別されます。「月額制」の場合には「2~3ヶ月程度」の「最低利用期間」が設定されていることが多々あります。設定されている場合には「お試し」で一か月だけ入会してみるといったことはできません。
二つ目の注意点はいわゆる「基本料金」とは別にかかる料金の有無を確認しておくことです。別料金の代表的なものが「ラウンドレッスン(コースレッスン)」の費用です。
「ラウンドレッスン」とは実際のゴルフコースに場所を移して、より実践的なレッスンを受けられるプログラムのことです。ほとんどのスクールで料金上は別扱いになっています。
ラウンドレッスンがプログラム(カリキュラム)に組み込まれている、あるいはオプションになっている場合は、だいたいの目安を確認した上で、それも含めて予算を立てるとよいでしょう。
なお、スクールによっては他にも「入学金」「事務手数料」「ボール代」「打席料」「練習器具の購入費」「コーチの指名料」「コインパーキングの使用料」などが別途必要になる場合があります。こちらもそれぞれの内容をしっかり確認しておきましょう。
また前項でも述べた通り、自主練習不可のスクールの場合には、練習場所を別に確保する必要があるので、その費用も見込んでおきましょう。
3)プラン
スクールによっては複数の「プラン」が用意されている場合があります。代表例は、比較的閑散な平日の昼間に利用が限定されている代わりに、通常よりお得な料金設定のプランです。ご自身の条件と合えばよりお得に利用できるので積極的に検討・活用することをおすすめします。
ただ残念なことに、すべてのプランが公式サイトに掲載されているわけではありません。体験レッスン受講の際などに、他にどのようなプランが用意されているのか、確認しておくとよいでしょう。ご自身の状況によりフィットしたプランが見つかるかもしれません。
また、仕事の関係でゴルフを始める方は「法人プラン」の活用も視野に入れておくべきでしょう。「ボス」の承諾を得ることができれば、自己負担額をはるかに軽減できます。
4)キャンペーン
スクールによってはお得なキャンペーンを実施している場合があります。ほとんどが「期間限定」ですが中には定期的に開催されているキャンペーンもあるようです。万一、見逃してしまって次回まで待てない場合には、この先の予定を「電話で」確認してみるのもアリかもしれません。
また運営会社が上場企業やその関連会社の場合には、「株主優待」などの制度が利用できないか調べてみるとよいでしょう。
+α(その他)

その他、万人に当てはまるとは必ずしも言えないものの、人によっては重要かもしれないポイントをご紹介します。
- レンタル品:手ぶらで通いたいのなら要チェック
- イベント:懇親会、コンペ、合宿など
1)レンタル品
特に仕事帰りに手ぶらで通いたい方は「レンタル品」の内容を確認しておきましょう。チェックするのは「ゴルフクラブ」「ウェア」「シューズ」「ゴルフグローブ」の4点です。ゴルフクラブのレンタルは多くのスクールで可能ですが、品揃えには差があるのでチェックしておきましょう。
2)イベント
スクールによっては「懇親会」「コンペ(オンライン含む)」「合宿」などのイベントが頻繁に開催されています。ゴルフ友達を見つけたい方は、こうしたスクールを選ぶとよいでしょう。
【総】まとめ
各項目ごとのまとめです。
▶1)「店舗」まとめ
- ゴルフスクール選びで「最優先」に考えるべきなのは「店舗の立地」です
- 「自宅近く」か「勤務先近く」の「通いやすい」店舗を選ぶことが重要です
- 同じスクールであっても、店舗によって「設備」「営業時間」「料金」などが異なる場合があります
- 店舗の「相互利用」サービスは賢く利用しましょう
▶2)「設備」まとめ
- 打席の「雰囲気」を公式サイトでチェックしておきましょう
- 打席数は「少人数制」のレッスン形式の場合に特に重要です
- 打席数の少ない店舗の方が、レッスン時にコーチに見てもらえる時間は長くなりますが、予約が取りにくい恐れがあります
- 計測設備の有無や機種は、軽くチェックしておくとよいでしょう
▶3)「レッスン」まとめ
- 「レッスン形式」の選択は重要なポイントです
- 「マンツーマン」はレッスンの密度が濃くなるので上達に有利です
- 「少人数制」は「自主練習」の要素が強くなります
- 金額は「少人数制」の方がリーズナブルです
- ラウンドレッスンについても要チェックです
- ラウンドレッスンは非会員でも参加可能なスクールがあります
▶4)「自主練習」まとめ
- 自主練習は上達のためには「必須」です
- スクールで自主練習を行うための「条件」を確認しておきましょう
- 自主練習不可のスクールの場合、別の練習場所を見つけておきましょう
▶5)「料金」まとめ
- 月額制の場合、店舗によって料金が異なる場合があるので注意が必要です
- 月額制の場合「最低利用期間」の有無に注意しましょう
- 「総額」でいくらかかるのか把握したうえで予算を立てましょう
- どんな「プラン」が用意されているのか確認しておきましょう
- 仕事絡みの方は「法人契約」も選択肢の一つです
- 「キャンペーン」は積極的に活用しましょう
▶+α(その他)
- 手ぶらで通いたい方は「レンタル品」の内容(範囲)を確認しておきましょう
- ゴルフ友達を見つけたい方は「イベント」が頻繁に開催されているスクールを選ぶとよいでしょう
スクールに通って「サクッと」うまくなりましょう
初心者が目標とすることの多い「100切り」に関して、次のようなデータがあります。
・「100切り」達成までにかかった期間は「平均4年」
(出典:英語学習ひろば「ゴルフで100を切る為の練習量に関するアンケート」)
・過去2年間の平均スコアで100を切っているゴルファーは「約3割」
(出典:「GDO インターネットゴルファー調査」2008年度版)
(※リンク切れですがWayback MachineでPDFの内容を確認できます)
「ゴルフスクール」のクチコミを大量にチェックしている立場からすると、にわかには信じがたいデータです。そこで最初のデータのサイトを詳しく見てみると、こんなことが書いてありました。
- 50.3%の人がプロや上手い人に教えてもらいながら練習している
- 87.6%の人がお金をかけてプロのレッスンや教材に投資している
- 75.7%の人が1カ月の練習時間は20時間以内
これを見る限りでは、このアンケートの回答者のうち「ゴルフスクール」に通う人の割合はそれほど高くないことが想像できます。スクールに通っているのであれば「月20時間以内」という練習時間は明らかに少ないからです。「100切り」を謳うスクールの体験談をいくつかチェックするとわかります。
9割近くの人が「プロのレッスンや教材に投資」して学んでいるのは素晴らしいことです。しかし勉強でもそうですが「家庭教師」や「個別指導塾」で教えてもらうのと、「参考書や問題集」を使って一人で勉強するのとでは、結果の出る確率がまるで違ってきます。ましてやゴルフのように再現性が要求される技術を習得する場合には、勉強の時以上に大きな差が出ます。
当記事はゴルスクールの「選び方」について説明してきましたが、最後にゴルフスクールに「通うことを選ぶ」ために参考となるであろうデータをご紹介させていただきました。
また、当記事では自力で選びたい方のために「原則」を説明しました。実際のスクール選定については下記の記事をご参照ください。こちらは現実に即した、いわば「実践編」です。